機能特徴

MIMO DSP Platform

機能特徴

強力なソフトウェアプラットフォームを使って、皆様のビジネスを加速。

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ブレイン対向入出力アーキテクチャ搭載

MIMO DSP Platformは、映像アルゴリズム開発に最適な研究開発用プラットフォームです。 アルゴリズムを実現するブレイン部をアーキテクチャの中心に備えた上で、入出力系統を対向的に配置することで、映像データの入力から計算処理、計算結果の出力までをシームレスに統合。 この直交性の高いアーキテクチャ設計により、スムースに流れるデータフローを実現するとともに、複数入出力チャネルを容易に扱う事を可能にしました。 従来のアルゴリズム開発でありがちだった研究開発における時間的制約や、ソフトウェア開発技術上の制約を一気に解消できる画期的なプラットフォームです。

同時並列入出力システム

システムへの映像データ入力と、システムからの映像データ出力は、系統毎に自動的に並列化される仕組みが搭載されています。 複数系統の入力映像データが必要な場合でも、システムの帯域を十分に活かす事が可能です。 並列入出力システムは、MIMO DSP Platformに搭載された入出力コントローラが自動的に実行。 アルゴリズム開発者は、同時並列化について意識することなく、全系統のデータが到着した前提で論理を記述できます。 従来のアルゴリズム開発では、データを十分な実現帯域で流すために多くの事前準備が必要でした。 MIMO DSP Platformは、システムの持つ入出力帯域を活かす工夫がされており、広帯域アプリケーションの実現に最適です。

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直感的なアルゴリズム実現環境

アルゴリズムを実現するために必要になるのは、ブレインと呼ばれる計算処理箇所の設計と実装です。 映像の入出力インターフェースは別の部位が担っていますので、アルゴリズム開発に集中して取り組むことが可能です。 アルゴリズムの実装には、CUDA(C/C++)を使ったSIMD演算処理を利用可能ですので、ハードリアルタイム性を追求したソフトウェア開発にも最適。 フルハイビジョン、4K、8Kといった超広帯域を必要とするリアルタイム映像アルゴリズムの実現も可能です。 研究開発初期段階のプロトタイプ実装には、様々なアルゴリズムを簡単に試すことのできるOpenCVも利用可能。 扱いやすい手法を選択しながらアルゴリズムの開発に取り組めます。

完全イベントドリブン設計

完全イベントドリブン設計によるプラットフォームコアは、アルゴリズム開発で必要になる低レイテンシー環境を実現します。 超高精細映像のアルゴリズム研究開発には、CPUコアやメモリなどの計算機資源をフル活用したソフトウェア開発が求められます。 入出力デバイスが取り扱う映像データのハンドリングは、プロフェッショナルソフトウェア開発者による緻密な設計が欠かせません。 MIMO DSP Platformが提供する低レイテンシー環境は、種々の設計課題を解決した統合ソリューション環境です。

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専用SDIカードで24Gbpsを超える入出力帯域

超広帯域を必要とする映像をPC環境で扱う場合、専用SDIカードを用いた超広帯域データ入出力処理が欠かせません。 MIMO DSP Platformは、超広帯域データフローを実現する内部設計を採用。 専用SDIカードと組み合わせる事で、PC環境下でも3G-SDI 8系統の入出力帯域(約24Gbps)を実現できます。 近年、幅広く研究開発が進められているIP伝送技術とSDI伝送技術を組み合わせた開発にも最適です。

シンプルで明解なモジュール構造

MIMO DSP Platformは、シンプルで明解なモジュール構造を設計に採用。 御客様がアルゴリズムを実装する際の組み込みやすさに最大限配慮しました。 実際の組み込み作業で必要になる最初のコードは数十行程度。 最小限の学習コストでソフトウェアを実現でき、その効果はプラットフォームの入出力機能と相まって最大です。 このシンプルさのおかげで、本来のアルゴリズム開発に頭脳を集中させることができ、研究開発を飛躍的に前進させます。

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ゼロメモリーコピールーティング

MIMO DSP Platformでは、映像を他のチャネルにルーティングする際にユーザー空間でのメモリコピーを排除できる画期的なプログラミングモデルを開発しました。 例えば、1チャネルの入力映像を複数チャネルの出力映像として扱いたい場合でも、メモリコピー無しで出力へのルーティングが可能。 たったの数行で入力映像を出力映像として用いることができます。 このプログラミングモデルを使ったスルー処理を実現する事で、準備したハードウェア環境の事前検証も可能です。 こういったひとつひとつの積み重ねを容易に実現できるのもMIMO DSP Platformの特徴のひとつです。

CUDAインテグレーション対応

リッチなSIMD計算処理環境を準備して、4Kや8Kといった超高精細映像の処理をリアルタイムに実現できます。 MIMO DSP PlatformにCUDAを統合してアルゴリズム開発を敏速に進められる環境を整えましょう。 CUDAはC言語によく似た構文でNVIDIA社GPUのコア性能を引き出す事のできる画期的な言語環境です。 厳しいリアルタイム性能が要求される場面でアルゴリズムを実現する際に最適な選択肢です。

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OpenCVインテグレーション対応

コンピュータビジョンを手軽に実現する手段としてOpenCVの統合をMIMO DSP Platformはサポートします。 OpenCVを使った便利な映像処理環境は、アルゴリズム開発の初期段階で発生する事前調査や検証に役立ちます。 映像の入出力インターフェースはMIMO DSP Platformに搭載されたビルトインプラグインで可能。 高精度のSDI入出力インターフェースとOpenCVを接続すると、新たな映像処理システムの世界が見えてきます。

便利な入出力ビルトインプラグイン

MIMO DSP Platformでは、予め用意された各種入出力ビルトインプラグインが装備されています。 高精度の映像入出力としてのSDI、手軽な映像信号源を活用可能なNDIと、用途に応じて最適な信号源を選択可能。 ビルトインプラグインにより、アルゴリズム開発に必要な環境構築に数ヶ月~数十ヶ月もかかっていた開発コストを大幅に削減できます。 研究開発初期段階に求められるリスク低減を具体的に可能にすると共に、様々な派生要求に対する適応能力を備える環境の構築を実現します。

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高精度データ入出力を実現するSDIカード搭載

MIMO DSP Platformには、高精度データ入出力を実現するSDIカードとしてBluefish Technologies社のKronos K8を採用しました。 このビデオカードは、最大同時8入力/最大同時8出力/同時4入力4出力の構成から選択して構成できるファームウェアを装備しており、要件に応じたシステムを柔軟に構成できます。 また、他社製品では実現の難しい低レイテンシー性能や、計算機資源を利用することなく扱いやすいデータフォーマットに変換するハードウェア機能を備えており、リアルタイム画像処理システムの実現に最適です。

コンプリートパッケージも御用意

計算機環境とビデオ入出力系統をセットにした上で必要なソフトウェアをインストール済みのコンプリートパッケージも御用意できます。 このパッケージには、強力なCPUとGPUとSDI入出力カードを搭載した最適な環境を構築できるコンピュータ環境を完備。 ハードウェアを動作させるために必要になるドライバやライブラリもインストール済みの状態で御提供します。 気軽に超広帯域を実現するアルゴリズム開発環境の整備を可能にしました。

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720p/1080p/2160p/4320p

MIMO DSP Platformは、ソフトウェアで定義されたパイプラインで構成されています。 この柔軟性を活かして、720p/1080p/2160p/4320pと、様々な解像度の映像に対応。 拡大縮小アルゴリズムの開発、既存の規格から将来の規格への橋渡しを担う技術の開発など、時代の変革に応じて柔軟に幅広く御利用頂けます。 入力と出力の解像度に密接な関係はなく、1080p映像を入力して拡大演算処理して2160p映像として出力するといった構成も実現できます。